雑記

身のまわりの雑多録。主に古いものと旅の記録、時々日常の話。

10年ぶりに江戸東京博物館に行ってきた

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先日、急にどうしても行きたくなって江戸東京博物館に行った。
※7月の話

 

子供の頃から数えると恐らく2・3回は行っていて、今回は約10年ぶりくらいの訪問。久々に行ったらめっっっちゃくちゃに楽しかったので、楽しかった部分などを書き残しておこうと思う。

 

江戸東京博物館は、両国駅から徒歩数分にある。
宇宙艦隊のように妙に巨大な建物なので、すぐに分かると思う。

 

こんなご時世だし、学生は夏休み前、そして平日昼間ともあって予想した通り博物館はガラガラだった。記憶では人でワイワイしているはずの、館内にある日本橋(地名ではなく、橋。の復元)も無人だった。

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江戸時代の流行病とミミズク人形

館内でも一番気合の入っている(気がする)江戸時代ゾーンでは、江戸の城下町のジオラマや、四季折々の行事、食や娯楽といった人々の楽しみなど色々な展示があるが、「江戸時代の流行病」の展示はなんだか急に現実を思い出させるようだった。
江戸の世も、300年後の令和の今も、人々は流行病と戦うのだ…。

 

ちなみに江戸時代に疱瘡が流行った頃には病除けとしてみみづく(ミミズク)の人形をお守りにしたらしい。ミミズクが、というよりこの赤色が疱瘡に効くという一種のおまじないだったらしい。

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この人形ほしい! と思っていたら、ユーザーニーズを的確に捉えているお土産売り場に売られていた。まんまと買った。かわいい。

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浅草六区と凌雲閣

江戸東京博物館は江戸時代だけでなく、大正・明治・昭和の東京も取り扱っている。江戸時代も楽しいが、個人的にはこのゾーンが一番浪漫感じるしテンションがめちゃくちゃあがる。なんでだろう。

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中でも好きなのが、浅草六区と凌雲閣(浅草十二階)である。
明治維新後、浅草の地で区画整備が行われた際に、元々は浅草寺の裏あたりにあった歓楽街の店や施設などが「六区」にお引越ししたことにより生まれたのが「浅草六区」だ。

 

そしてこの地に1890年に建てられた高層建築物が、凌雲閣だ。高さ52m、12階建て、当時日本一高い建造物だっただけでなく、日本で最初のエレベーターが設置された施設でもある。(実際には8階〜12階までは階段だったらしいが)

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今のように高い建物がなかった時代、その存在はどれだけ迫力があったのだろうか。しかも未知の存在「エレベーター」付き! 当時の人はめっちゃワクワクしたんだろうなぁ。
と思って大正生まれ東京育ちの祖母に以前聞いたところ、「勉強が忙しかったから覚えていないし、当時浅草は田舎者ばかりだったから行かなかった」と言われた。
絶対見てると思うんだけどな〜。

 

悲しくも凌雲閣は1923年の関東大震災で半壊してしまう。
その後修復されることもなく解体され、もはや正確な位置すら不明という幻の存在となっていたのだが、それから約100年後の2018年、浅草の工事現場にて凌雲閣の基礎部分の一部と思われる煉瓦とコンクリートが発見されたのである。

dailyportalz.jp

浪漫!!!
煉瓦もらいに行けばよかったよ。

 

浅草六区と映画館

浅草六区の花は、凌雲閣だけではない。
活動写真ブームの流れから、1903年には日本初の常設映画館「電気館」が建設され、その後も三友館、大勝館、富士館、オペラ館、帝国館、世界館、千代田館……と続々と映画館が建ち並ぶようになる。さながら映画館激戦区である。

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映画が無声映画からトーキー(有声映画)に移り変わった頃、当時ここに通っていたのが私の祖父である。
学生だった頃、祖父は授業をサボっては浅草六区の映画館に行き、同じ映画を二回繰り返して観ていたらしい。一度目は字幕を読みながら純粋に映画を堪能し、二度目は字幕を読まずに観ることで英語や外国人の身振り手振りを覚えていったらしい。おかげで海外に憧れていた祖父は英語が話せるようになったが、学校は退学になった。不良爺様である。

 

映画館激戦区であった浅草六区も、テレビの登場と共にその栄光の時代を終える。今やその名残を追うのも難しいが、だからこそ浪漫だなと思う部分もある…。

 

博物館のたのしび

博物館の楽しみといえば、本やインターネットでは味わえない「当時のものがリアルな大きさで体感できる」ことだと思う。

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昭和初期の住まいに心打たれたり

 

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住んだことないのに、昭和中期の住まいに懐かしさを感じたり

 

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飲んだことないのに、明治時代の東京ビールの看板にぐっときたり

 

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乗ったことないのに、大正時代のタクシーの写真を撮りたくなる。

 

江戸から昭和までを渡り歩き知ることで、東京がより一層好きになれる場所、江戸東京博物館
最高だ!! また来ます!!!

 

ちなみにここ10年来ない間にリニューアルしていたらしく、気づけば「平成」ゾーンまで誕生していた。

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こんなところで君に出会えるとは思わなかった。